ETF

【SPYD】米国の高配当株にとことんこだわった投資ができるETF【個性的】

こんにちは。ぱられるです。

 

今回は、米国の様々な高配当ETFの1つとして、SPYDを取り上げてみたいと思います。

ちなみに、あのリーマンショックをもくぐり抜けてきた、設定されてから比較的長い歴史を持つ王道の高配当ETFには、以下のVYMといったものもあります。

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では、話をSPYDへ戻しますね。

SPYDは、ここ最近になって日本の証券会社でも取扱いが始まるや、一気に人気化してきた商品です。

それは、このSPYDが、他のETFとは違う特徴が多いことも理由だと思います。

実は、それだけ異色な・個性的なETFなんです。

それでいて、これまでの所そのトータルパフォーマンスは、あの市場平均、VOOに匹敵・越えている時期すらあるというから驚きです。

それでは、以下でその特徴を具体的に見ていってみましょう。

SPYDの基本情報

まずは基本情報の整理です。

ベンチマークのS&P 500 High Dividend Indexは、米国優良企業で構成されるS&P500のうち、高配当上位80社を集めて指数化したものです。

これに連動した成果を目指すETFですので、当然ながら、単なる高配当ならなんでも~な企業を集めた商品ではありません。(笑)

冒頭で個性的なETFとは言いましたが、その純資産(流動性)は十分に高いですし、経費率も相当に安い部類です。

そしてなんといっても、ETFで分配利回りが驚異の4.5%越え!

単純にこの利回りだけでも、人気が出ておかしくない水準ですね。

SPYDの個性的な構成基準(等株均等加重)

ここでこのSPYDの1つ目の特徴。等株均等加重です。

つまり、このETFは、純資産金額に対して、構成する80銘柄に均等にウェートを取り、1.25%ずつ保有する構成基準をとっているのです。

当然、運用中は構成各銘柄の値動きによって、各銘柄の%が少しずつズレてきます。

その為、毎年1月と7月の2回、各銘柄が1.25%となるよう、リバランスが行われます。

 

実は、多くのETFは、時価総額加重平均タイプですので、この等株均等加重タイプは珍しいです。

これによって何が起こるかというと。

S&P500の中でも、当然ながら大型株と中小型株があるわけですが、SPYDはどの株にも均等にウェートを取るということ。

つまり、時価総額加重平均タイプよりも、中小型株のパフォーマンスが、より強く反映されるということになります。

一般的に、中小型株は大型株に比べてボラティリティが高く、市場や企業の成長局面においては、より大きなリターンを得られる可能性があります。(逆の損失も然りですが)

① 等株均等加重のため、中小型株のパフォーマンスがより強く反映される
(中小型株効果によって、大きなリターンの可能性がある)

SPYDの個性的なセクター比率

上で書いた通り、構成する80銘柄を1.25%ずつ保有していますので、他のETFのように、構成金額の上位を見ることには、あまり意味がありません。

どの銘柄を保有しているのかという点も、米国優良企業S&P500の中から、リバランス時点での高配当上位80銘柄が機械的に選出されますので、これもそこまで大きな意味を持っていません。

では、最も重要なのは何でしょう?

そう、いったいどんなセクター比率を持つ結果になっているのか?です。

それを示したのが以下の図です。

そして、2018/7現在と、2019/10現在の2つの図でご覧ください。

もうビックリな2図ではないでしょうか?

偏ったセクター構成もさることながら、ホントに同じETFですか?と言いたくなりませんか?(笑)

上図の2018/7時点に至っては、何と不動産と公益セクターだけで50%を超えています。

それが、2019/10時点になると、公益セクターはその比率を大きく下げ、今度は不動産・一般消費財・エネルギーセクターの3つで約50%を占めるポートフォリオに変化しています。

これはおそらく、2019/10時点までの間に、米中貿易摩擦を中心とするリスクオフムードにより、公益セクターが人気・高値化したことから、配当利回りが落ちたこと等が原因でしょう。

いずれにしても、リバランスによって、同じETFでも、僅かな期間でそのセクター比率を大きく変化させていることが分かりますね。

 

しかし、これこそが、このETFの真骨頂なのだと思います。

要するに、機械的に高配当上位80銘柄を選出しているが故に、結果的に、セクター比率には全くこだわっていないことになるのです。

こだわっているのはとことん高配当であることのみ!!

ある意味、なんて分かりやすいETFなんでしょう(笑)

② 優良企業S&P500から、とことん高配当株にこだわって選んでいる
(セクター比率には、全くこだわっていない)

SPYDとVOOとの比較

しかし、ここで当然出てくる疑問がありますよね。

とことん高配当にこだわるのはいいんだけど、いくらS&P500の中から選出していても、その時点で絶不調な株ばかりを選ぶかのように、トータルパフォーマンスは落ちるのではないか?という懸念です。

そこで、これを検証すべく、市場平均の代表選手、VOOと比べてみたのが下図ですのでご覧下さい。

SPYD設定来のトータルリターンこそ、VOO:+55.4%・SPYD:+48.8%と僅かに劣後しています。

しかし、2016・2017年頃の明らかな市場成長時期には、特徴である中小型株効果ゆえでしょう、青線のSPYDの方が大幅に上回っているのが見てとれます。

一方で、ボラティリティが高く下落に弱いのか?と見てみると、VOO:13.2%・SPYD:12.5%と、何とVOOより僅かに勝っています。

グラフを見ても、特に2018年末の下落時などは、緑線のVOOに負けずに踏ん張っていることが見て取れます。

 

ただ1点。

SPYDは、設定日からまだ約4年ほどと比較的歴史が浅いETFであることは、頭に留めておくべき点です。

確かに、一般的に、優良企業から高配当株を選べば、他社が入りにくい参入障壁に近いものを築き上げた、成熟・ディフェンシブ株である傾向・イメージはあります。

しかし、設定から現在までの下落局面は、たまたまディフェンシブなセクター構成になっていただけ、という見方も、出来なくはないと思います。

また、リーマンショッククラスの大幅な下落が来た場合、S&P500企業とはいえ、中小型株によりウェートを置いているSPYDがどうなるのかは、まだ実績がないのです。

歴史と実績はそれだけ重視すべきものだと、私ぱられるは思います。

③ トータルパフォーマンスでも、市場平均と好勝負をしている

④ 設定来の実績がまだ約4年であることは、念頭においておくべき

SPYDの価格と分配利回りの推移

価格と利回りの推移は、上図のようになっています。

利回りの幅は約3.2%~5.0%で、平均すると、緑線の約4.3%近傍になっています。

短い実績とはいえ十分な利回りでもあり、この平均以上であれば十分検討に値しそうです。

個人的には、5.0%に迫るような利回り局面では、迷わず買いに入りたいです。

SPYDのトータルリターン

前述してきた通り、申し分のないリターンですね。

SPYDの権利落ち日・分配金・支払日

直近2年の実績を、ご参考として以下しておきます。


まとめ

いかがでしたでしょうか?

少し長くもなりましたので、このSPYDのポイントを、改めて以下しておきます。

① 等株均等加重のため、中小型株のパフォーマンスがより強く反映される
(中小型株効果によって、大きなリターンの可能性がある)

② 優良企業S&P500から、とことん高配当株にこだわって選んでいる
(セクター比率には、全くこだわっていない)

③ トータルパフォーマンスでも、市場平均と好勝負をしている

④ 設定来の実績がまだ約4年であることは、念頭においておくべき

 

私ぱられるを含めて、この有名になってきたSPYDに対して、持っていたイメージとはまた違った側面もあったのではないでしょうか?

ETFは、その商品特性からもパッケージ商品ですので、ややもするとどうしても、こういうセクター分野の株を持っているはずだ、とも考えがちだと思います。

ただ、このSPYDについては、上記の通りそうではない側面も持っています。

そういった意味で、異色な・個性的なETFですね。

 

私ぱられるが、このSPYDの分析を行った感想を一言で述べさせてもらうなら。

SPYDは、まさに七色の変化をする魅力的なETFだな、です。(笑)

 

では、良い投資ライフを!

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