セクターETF

【VDE】バンガード・米国エネルギー・セクターETFの分析【高配当】

ぱられるです♪

 

今回は、米国株セクターETFの1つでもある、VDE:バンガード・米国エネルギー・セクターETFについて取り上げてみます。

セクター区分ってそもそも何?という方は、先にこちらをご参照下さいね。

【基礎知識】米国株のセクター区分とその特徴についてぱられるです♪ 今回は、米国株それぞれが所属するセクターについて、記事にしてみたいと思います。 いままで、セクターと...

 

VDEってどういうETF?

VDE:米国エネルギー・セクターETFは、企業や人々の経済活動に欠かせない、まさしくエネルギーを担う企業たちの株式を集めたETFです。

一口にエネルギーといっても、その種類は石油・天然ガス等と分かれます。

更に業態も、探査・開発・精製・貯蔵・輸送・販売・サービスといったように、上流側から下流側まで、様々な業態を手掛ける企業が含まれています。

VDEの基本情報

ティッカーVDE
名称バンガード・米国エネルギー・セクターETF
運用会社バンガード
ベンチマークMSCI US IMI Energy 25/50
設定日2004/9/23
ファンド純資産総額35億ドル
ETF純資産総額30億ドル
経費率0.10%
構成銘柄数140
構成基準時価総額加重平均
上位10銘柄の割合69.5%
実績PER14.2
実績PBR1.2
分配金回数4回
権利落ち日3/E・6/E・9/E・12/E頃
直近分配利回り3.4%

*2019/11/30現在・バンガード社HPより

 

直近の分配利回りが3.4%と非常に高いのが特徴の1つです。

経費率も、他のバンガードのセクターETFと同様、0.1%と非常に安く設定されています。

VDEの構成企業(上位10社)

No.社名ティッカー比率
1Exxon Mobil Corp.
(エクソン・モービル)
XOM22.8%
2Chevron Corp.
(シェブロン)
CVX18.2%
3ConocoPhillips
(コノコ・フィリップス)
COP4.8%
4Phillips 66
(フィリップス66)
PSX4.2%
5Schlumberger Ltd.
(シュルンベルジェ)
SLB4.1%
6EOG Resources Inc.
(EOG・リソーシズ)
EOG3.4%
7Marathon Petroleum Corp.
(マラソン・ペトロリウム)
MPC3.3%
8Valero Energy Corp.
(バレロ・エナジー)
VLO3.3%
9Kinder Morgan Inc./DE
(キンダー・モルガン)
KMI2.9%
10Occidental Petroleum Corp.
(オクシデンタル・ペトロリウム)
OXY2.5%

*2019/11/30現在・バンガード社HPより

VDEの構成企業の上位10社は上のようになっています。

太文字の企業は、ダウ30種の構成銘柄です。

 

まず、エネルギー事業を知る上では、国際石油資本すなわち世界の石油スーパーメジャーの存在から認識することが必要です。

現在、世界には石油エネルギー事業を上流から下流まで手掛ける、いわゆるスーパーメジャーと言われる会社が以下6社あります。

  1. エクソンモービル(米国)
  2. ロイヤル・ダッチ・シェル(英国)
  3. BP(英国)
  4. シェブロン(米国)
  5. トタル(仏国)
  6. コノコ・フィリップス(米国)

 

VDEは、米国エネルギー・セクターETFとして、このうちの3社を抑えているわけです。

とはいえ、この3社合計だけで約50%近く。特に、上位2社の割合はダントツです。

ETFではあるものの、限りなくこの両社2社を保有していることに近いことは、念頭に置いておく必要がありそうです。

VDEのサブエレメントグループ

No.サブエレメントグループ比率
1総合石油・ガス43.9%
2石油・ガス探査・開発21.7%
3石油・ガス精製・販売12.8%
4石油・ガス貯蔵・輸送10.4%
5石油・ガス装置・サービス10.0%
6石油・ガス掘削1.0%

*2019/11/30現在・バンガード社HPより

VDEの価格推移とS&P500(SPY)との比較

青色がVDE、緑色がS&P500(SPY)です。

期間は、VDE設定の2004年9月~2019年12月まで。

これを見ると、青色VDEは価格成長が52%であるのに対して、緑色S&P500(SPY)のそれは183%と、大きく水をあけられていることが分かりますね。。

 

これは、グラフを見ても明らかなように、VDEは2014年を最盛期に、価格が暴落しているため。

そして、その原因はいわゆるシェール革命と呼ばれる石油価格の暴落にあります。

丁度この頃、米国は掘削技術の発展によって、これまで商用化は難しいとされてきた地下層からのシェールガス・オイルを抽出することに成功し、結果、原油価格が暴落したのです。

このため、基本的に原油価格に収益構造があるこのエネルギーセクターは、以降大きくパフォーマンスを落とす結果となったのです。

シェール関連技術は、シェール革命として、「21世紀最大のイノベーション」と評されることもあります。

事実、世界のエネルギー事情や地政学リスク等は、これによって劇的な変化が起きました。

是非、簡単にでも、その事実は認識しておく事をお勧めします。

VDEのトータルリターンとS&P500(SPY)との比較

トータルリターンでも見てみます。

青色がVDE、緑色がS&P500(SPY)です。

期間は同様に、VDE設定の2004年9月~2019年12月まで。

青色VDEが114%のリターンに対し、緑色S&P500(SPY)のそれは290%。

こちらも、やはり2014年からの暴落を明確に示すものとなっていますね。

石油メジャーの取組み(再生可能エネルギー)

ここまでを見てくると、VDEだけでなく、スーパーメジャーと呼ばれる6社などを含めたエネルギー企業へ投資することは、現時点では非常にリスキーな側面も持っています。

しかし、当然ながら、各社とも手をこまねいているわけではありません。

それが、各社の驚くべきコスト削減や、新しい事業への取り組みです。

 

各社の経営努力によるコスト削減は、従来1バレル100ドルを付けたような原油価格ではなく、直近50ドル前後でも推移するようになった原油価格に対応しつつあります。

また、新しいエネルギーへの取り組みも行われています。

それが風力・太陽光をはじめとする再生可能エネルギーへの投資や、電気自動車向けの電力供給インフラへの投資などです。

 

こうした取り組みが将来、どのような成果となって結実してくるのか。

それはまだ誰にも分からない可能性を秘めているかもしれないのです。

VDEの分配金と利回りの推移

分配金とその利回りを見てみましょう。

左下の棒グラフを見ると、完全な右肩上がりとは言えないまでも、基本的には分配金を増やす方向で来たことが分かります。

が、直近2年は、やや苦しい状況をうかがわせるものともなっていますね。

そして、利回りも、上述で述べてきたエネルギー企業隆盛の昔とは違って上昇をしつづけ、直近では3.4%にまでなっています。

これをどう見るかですね。

VDEの権利落ち日・支払日・分配金

権利落ち日支払開始日分配金実績
2018/03/162018/03/21$ 0.59210
2018/06/282018/07/03$ 0.64580
2018/09/242018/09/27$ 0.67630
2018/12/132018/12/18$ 0.66900
2019/03/212019/03/26$ 0.66730
2019/06/212019/06/26$ 0.68690
2019/09/262019/10/01$ 0.67350
2019/12/162019/12/19$ 0.75560

 

直近2年の権利落ち日・支払日・分配金をご参考にのせておきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

こうして見てくると、まさにこのVDEを構成するエネルギー企業そのものが、現在新しい取り組みも始まっている転換期、と言えそうですね。

正直、その将来はどうなるか、非常に判断が難しい側面をもっています。

すなわち、そうした転換期をどう捉えるかで、このETFの価値は変わってくるのだと思います。

 

最盛期を踏まえると、今後にはちょっと投資する気にはならない、という考えも十分考えられることだと思います。

また、転換期ゆえ、構成する特定の企業に個別株として、今後の将来性・価値を見出して投資するという方法も、勿論考えられると思います。
(ぱられる個人的には、投資するなら、ぶっちゃけこちらをオススメします(笑))

 

将来において、これらエネルギー企業たちがどうなっているのか、色々な意味で楽しみでもありますね。

 

では、良い投資ライフを!

▼フォロワーさん、大歓迎です♪▼

▼記事が良かったら、是非シェアをお願いします♪▼
このエントリーをはてなブックマークに追加

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です